てのひらむかしばなしのシリーズの中の1冊で、長谷川摂子さんの文に、荒井良二さんが絵を描いたものです。「むかし あるところに、だいくの あんにゃが ばあさと くらしていた。 そろそろ よめを もらいたいと おもっていたところ、せわをする ひとが あって、となりむらから いい あねさが よめにきた。」
こんな文章で始まるお話です。よめにきたあねさが、へをこくことでいろんな騒ぎを起こします。とにかくおもしろいからぜひ読んでみて下さいね。
むかしばなしの言葉にも、あたたかみがあって、普段使わない言葉に子供たちは戸惑いながらも、絵を見ながら意味がわかるのでしょうね。へをこくというだけで、おもしろくてたまらないという感じになりますよ。そんな反応が楽しくってまた読みたくなるんですよね。
それから、絵の中に字が書かれているところが時々あって、これは、荒井良二さんの直筆なんだろうなあ、と思いながら読みました。味わいがあります。