作者自身が祖父から聞いた昔話、山伏狐をもとに構成した作品。
語り継がれた物語だけに、その迫力がたまりません。
いたずら好きの山伏が、狐に化かされるストーリーです。
化かされ具合が、夏の怪談仕立てで多少怖いですが、
武田さんの軽快な絵なら大丈夫ですね。
もちろん、語りの醍醐味、各種擬音は、臨場感たっぷり。
読み手もついついその気になってしまいます(笑)
山伏は、子どもたちには馴染みがないでしょうから、
見返しの解説文もぜひ最初に紹介したいです。
強面イメージの山伏だからこその面白さも体感してほしいですね。