かあさんは、いつになったらかえってくるの?寒さで鼻の頭が赤くなっても、坊やはその場を動こうとしません。坊やには、ただひとつ、“かあさんへの思い”だけが…風が吹いても、電車が行って帰ってきても、ここでじっと待っています。坊やのひたむきな姿とどこか懐しい韓国の情景が心にしみる、フレーベル館初の韓流絵本。
図書館でお薦め頂いた作品なのですが、イラストのぼうやがぎゅっと抱きしめてあげたい程、物悲しく愛しくなってしまいます(>_<)
絵本の拝見を見ても、韓国の古き懐かしい町並みと申しましょうか、民族的服装にも、どこかノスタルジックで、昔の日本もこんな雰囲気だったのでは無いかと思わせて頂きました。
忠犬ハチ公にも似た内容なのですが、ラストをあえて表現せずに終わってしまうところは、読み手側の想像力を駆り立てられます。
切ないお話でございました。ぼうやのお母さんの背景が語られていないところが、又、謎めいておりました。