過疎の村に住むともあきが主人公。
八雲川で釣りをしたりする日々の中、川沿いを自転車レースしていると、
見知らぬおじさんから声をかけられます。
千年もみじに会いに来たというおじさんを、祖父に引き合わせ、
三人は山の千年もみじを目指します。
戦時中亡くなった、祖父の兄喜一さんのエピソードが語られます。
戦争の気配が静かに伝わってきます。
そして、見事な千年もみじとの対峙。
ともあきの「生きているって、すごいなあー」のセリフに共感してしまいます。
もみじの様子がそれはそれは神々しいほどです。
小学校のおはなし会で読みました。
低学年には少し難しい内容でしたが、
わからないなりにも、もみじの情景から感じ取ってほしい、と思ってのセレクトでした。
しんみりと聴いてくれました。
平和学習の教材としてもいいかもしれませんね。