台詞はいっさいありません。
セピア色で描かれた、たいくつな時間。
主人公は、マーカーを手にします。
そして始まる、美しい魔法の旅。
どこかの国のようで、どこかの国ではない場所を、マーカー一本をたよりに進む旅。
水道橋や空飛ぶ蒸気船、砂漠の町と、旅先の描写がとても素敵です。緻密で繊細というのでしょうか、作者は無類の旅好きだそうで、絵を眺めるだけで、どこか遠くに飛んでいけるような気持ちになります。
旅の最後に辿り着くのは・・・小さな驚きと、新しいワクワクが待っている場所!
読み返す度に新しい発見のある、絵本です。