子どもが生まれてゆっくりとお散歩したり、ひなたぽっこをしたりしているとよく目にとまるのが道端に咲いているたんぽぽ。そういえばわたし自身が子どもだった頃、花を摘みとったり、綿毛を吹いて飛ばすのが大好きだったっけ。
平山和子さんの絵は緻密で美しく、たんぽぽの息吹までもが伝わってくるようです。
春に花の咲く様子、冬の葉の様子、雨の日や曇りの日の花の状態など、その視点はただ見るのではなく観察する目を養ってくれるでしょう。4ページにわたる長い根の様子には、息子も「あぁーっ」と感嘆の声をあげています。
どこでも見かけるたんぽぽのその強さの秘密がわかります。
綿毛を飛ばすのは息子にもお気に入りの遊びになりました。
本物だけではなく絵本を抱えて口に持っていき、ふぅーっと吹いたり、手を口に持っていきふぅーっと吹いたあと天をみつめて「あぁーっ」と指を差したりして空想のなかでも楽しんでいます。