他の『美女と野獣』でちょっと辟易してしまっていたので、カインの絵とお話のアレンジにホッとしました。
商売に失敗したお父さんに振り回される3人姉妹。
見栄っ張りのツント、欲ばりのケチイに対して、気立ても器量もよくて思いやりのある末娘の名前はキレイ。
解りやすいキャラクターで、わかりやすいお話ですが、どうしてお姉さんたちは意地悪なのでしょう。
そして魔法で醜い野獣に姿を変えられた王子様。
ふたりの姉と娘思いの父親の思いに振り回されながら、なんと健気なキレイさんでしょう。
カインの絵にとても上品な作品にまとめられていて、内容のどろどろしさに対して後味の良い作品でした。