これぞ昔話といった、王道なおはなしです。
ヤンメイズが生まれた理由もはっきりしていますし、お姉さんを助けに行くという
はっきりとした理由で龍のところにいきます。
お母さんが見送るシーンは、映画のようです。
青年と書かれていますが、少年のようなヤンメイズの後姿が、頼もしく見えます。
ヤンメイズが龍に情けをかけたとき、お姉さんが言った言葉はとても重いと思います。
自分が長年、苦しめられてきたからこその言葉。
よく出来たおはなしです。
悪者は、とことん退治されるのが昔話のよいところ。
子どもたちは安心して読み終わることが出来ます。
怖いお話ですが、ヤンメイズのかわいらしい風貌ときれいな目で救われると思います。