終戦の日、八月十五日をどのように迎えたか、百数十名の絵手紙を通して、漫画家、著名人の記憶を集めた本です。
その時何歳だったか、世代によって捉え方の違いがあることも理解したのですが、1枚の絵と文章では語りきれないドラマを、それぞれの執筆者が抱えていることを痛感しました。
その意味では、素通りしてしまうのは心苦しい作品です。
また、それぞれに違う体験があって、一括りで終戦をまとめられないことを痛感しました。
ただ、戦争が終わったことへの戸惑い、平和への希望、これから来る時代への不安が、それぞれにまとめきれずにあふれていることに、重圧がありました。