あるきどりという不思議な鳥集団のお話です。
この鳥たちはいつも、列を作って同じ方向に歩いているのです。
誰かリーダーがいるのでしょう。
リーダーは先頭にいて、みんなを引率しているのでしょう。
それに従っている鳥たちには、とても意味深長なものを感じます。
ついて歩く鳥たちは何の疑問も感じていないのでしょうか。
ある日一羽の鳥が、反対方向に歩こうとしました。
列が乱れます。
気持ちも乱れます。
でも、この鳥の勇気と決断とその行動には、拍手を送りたいと思います。
鳥たちは自分で考えることを知るのです。
自分の出来ることに気がつくのです。
飛ぶことに気づいた鳥、泳ぐことに気づいた鳥、鳥たちは自分の可能性に気づくのです。
シンプルな絵で、何の鳥かを示すものはありません。
そのままヒトに置き換えても不思議のない絵本でした。