アリィはおとどけやさん
- 作:
- 大久保 雨咲
- 絵:
- 吉田 尚令
- 出版社:
- ひさかたチャイルド
絵本紹介
2022.05.19
みどころ
丘の上の草むらの中にある小さなお店「アリィのおとどけやさん」は大繁盛。ありのおじょうさんアリィが荷物を届けてくれるのです。
「おおきなものも ちいさなものも
なんだって、とどけますよー」
なんて頼もしいのでしょう。その上アリィはお仕事が大好き、休んだこともありません。友だちのイモムーが遊びにきても、いつも「またこんどね」と言って仕事に出てしまいます。だけど、そんなある日。仕事の合間に時間ができて、ふとぼんやりしていたアリィは気づきます。(あれ?)なんと、彼女は生まれて初めて……ぼーーっとしたのです! この発見は、アリィ自身を少しずつ変えていきます。そして思い浮かんだのは?
誰かにとっての大事な時間、それはそれぞれ違うもの。目の前の仕事に夢中だったり、誰かのためを思って動いていたり、好きな人と過ごす時間を大切にしていたり。だけど、時々は周りを見たり、相手の気持ちを想像してみるといいのかもしれませんよね。アリィとイモムーの素敵な関係を見ていると、そんな風に思うのです。
新進気鋭の童話作家大久保雨咲さんによるはじめての絵本を、大人気吉田尚令さんの絵で。あどけない表情からあふれているのは、素直で純真な心。彼らの過ごす最高の一日を願いながら、そっと絵本を閉じるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
この書籍を作った人
三重県生まれ。子どもの本専門店メリーゴーランド主催の童話塾で創作を学ぶ。第21回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞、「飛ぶ教室」(光村図書出版)の第9回「作品募集童話部門」で優秀作。主な作品に『ずっとまっていると』(そうえん社)、『ドアのノブさん』『うっかりの玉』(以上、講談社)、『あらいぐまのせんたくもの』(童心社)、『雨の日は、いっしょに』(佼成出版社)がある。
この書籍を作った人
1971年、大阪府生まれ。イラストレーター。絵本や書籍の挿画などを手がける。主な絵本に、『希望の牧場』(作:森絵都)、『パパのしごとはわるものです』(作:板橋雅弘)、『悪い本』(すべて岩崎書店)、『はるとあき』(作:斉藤倫 うきまる/ 小学館)、『星につたえて』(文:安東 みきえ/アリス館)、挿画に、「雨ふる本屋」シリーズ(作: 日向理恵子/童心社)などがある。
途中でやっと交わる二人の時間がとても愛おしいです。
仕事をしていると、朝夕の忙しい時間に
子どもに声をかけられてもほとんど無意識に
「ちょっとまって」とか「あとでね」と言ってしまいますが
、子供が巣立つ前の限られて大切な時間、
今からでももっともっと大切にしたいと思いました。
(いちりんのはなさん)
おとどけやさんのアリィはいつも忙しそう。
友だちのイモムーが遊びに来てもいつも「また今度ね」と言って仕事に出かけてしまいます。
「お母さん、遊ぼう」「お母さん、聞いて」と言われても、つい「忙しいから後でね」と言った経験、母親なら誰でも一度はあると思います。
そんな風に子どもが言ってくる時期なんて短い間なのに、なんでもっと手を止めて遊んだり、話を聞いてやらなかったんだろうと、子どもが成長してしまってから思うことがあります。
忙しく働くことも大事だけれど、時にはゆっくり立ち止まってぼんやりする時間があってもいい。
アリィも生まれて初めてぼーっとしてみて、風が優しく吹いていることや雲がいろんな形を変えて流れていくこと、足元にとてもキレイな石が落ちていることに気付くことが出来たのです。
イモムーもサナギになる前にアリィと遊べて良かった!
アリィが白い帽子をかぶって嬉しそうに出かける姿が可愛らしく、裏表紙ではイモムーが立派なチョウチョになっている姿も微笑ましかったです^^
落ち着いた自然の色合いの挿絵がピッタリで、優しい気持ちになれるお話でした。
(MYHOUSEさん)
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