宮沢賢治の絵本 貝の火 宮沢賢治の絵本 貝の火
作: 宮沢 賢治 絵: おくはら ゆめ  出版社: 三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
親子のひばりは、沢山おじきをして申しました。 「これは貝の火という宝珠でございます。 王さまのお伝言ではあなた様のお手入れ次第で、この珠はどんなにでも立派になる
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息子はとても優秀なアドバイザーです。

───しまださんの作るしかけ絵本は、どれもしかけがとても凝っていて、はじめてしかけ絵本を手掛けたとは思えないクオリティーですよね。しかけのアイディアはどんなときに考えているのですか?

私は何かしていないとアイディアが下りてこないタイプのようなんです。『へんしんれっしゃ』は電車での移動中でしたが、他の2冊は、息子の習い事の送り迎えの運転中だったり、待ち時間に近くにある日帰りの露天風呂に通いながら考えていました。

───露天風呂でアイディア出し! 素敵ですね。でも、運転中にアイディを思いついたら大変そうです。

一度、運転中にワーッといい案が出てきたときは、全部まとまるまで、3周ぐらい目的地の近くをぐるぐる回っていたこともありました(笑)。ふしぎなことに、アイディアを出そうと机に向かったりすると全く出なくて、何か、他のことをやっていると、ふと浮かぶことがあるんです。机に向かって作業をするのは、絵を描くときが中心ですね。

───しかけのアイディアは、編集者さんから提案があることが多いようですが、ご自身でこんなしかけ絵本を作りたいなど、アイディアを考えているものはありますか?

しかけ絵本のアイディアを考えようと思うことはあるのですが、「どんなしかけでも良いですよ」と言われると、いろいろ考えてしまって、なかなかまとめられることができないみたいなんです。東京書店さんのように、何かお題があると、お題を中心にいろいろ考えるようで、パッとひらめくことが多いんです。



───先ほど、息子さんのおはなしが出ましたが、絵本を作るときは息子さんの反応や意見なども取り入れたりするのですか?

そうですね。『ドアをあけたら』を考えていたとき、息子は小学1年生。まず息子を「おおっ!」と言わせることができなければダメだなと思って、試作を作っては、息子の反応を見ていました。

───息子さんのアイディアで、内容が変わったページなどはありますか?

息子は結構、編集者目線でいろいろ意見を言ってくれるんです。『ドアをあけたら』は最初、動物たちに洋服を着せる予定はなかったのですが、ラフを描いているときに、隣でお絵かきをしていた息子が、動物に洋服を着せていたんです。それがとてもかわいかったので、絵本に反映させました。

───すごい! 絵本制作に貢献されていますね。

今はもう絵本を読む年齢よりも大きくなってしまったのですが、小さい頃は息子と一緒に絵本を何冊も読んで、楽しみました。

───しまださんご自身も、絵本好きなお子さんでしたか?

はい。私、3、4歳の頃に長期入院していた時期があるのですが、そのときにお見舞いに来てくれた保育園の先生のこととか、読んだ絵本のこととかを鮮明に覚えているんです。ベッドで寝ていなければいけないから、ずっと絵本を読んでいたんだと思います。あと、絵本に必ず落書きをしていましたね(笑)。

───絵を描くことも、小さい頃から好きだったんですね。

お絵かきも、小さい頃からすごく好きだったみたいで、家にやってくるお客さんに「絵を描いて!」って強要していたそうです(笑)。あと、冷蔵庫に入っている卵に顔を描いたりして遊んでいました。

───それは楽しそうです。

「食べないで〜〜」とかセリフを入れたりしていたので、親は「料理に使えない〜」って困っていました(笑)。

───絵本作家になろうと思ったのは、いつ頃でしたか?

ずっとイラストレーターになりたいと思っていたので、絵本を描きたいと思うようになったのは20代後半と遅めなんです。イラストレーターとして活動する中で、もっと絵を上達させたいと思い、現役のプロフェッショナルから直接指導を受けられる「パレットクラブスクール」に入りました。私はイラストコースを受講していましたが、絵本コースも聴講できたので、荒井良二さんや飯野和好さん、安西水丸さんなど、第一線で活躍されている絵本作家さんのお話を聞くことができました。中でも、編集者の松田素子さんのお話しがすごく面白くて、ガツンと衝撃を受けたのを覚えています。パレットクラブスクールに行っていなければ、自分が子どもの頃絵本が大好きだったこと、絵本作家になりたいと思っていることに気づけなかったと思います。

───絵本作家を目指されてから、2014年にはデビュー作『イーラちゃんはおうさま』(偕成社)を出版されました。いつもイライラしていて、ママから「イーラちゃん」と呼ばれるようになった女の子。でも、自分でも気に入って「イーラちゃんてよんで」というおおらかなところがとっても魅力的ですよね。イーラちゃんはどのようなきっかけで生まれたキャラクターなんですか?

イーラちゃんはパレットクラブスクールに通っているときに生まれたキャラクターなんです。授業で受講生の作品を先生が評価する時間があるのですが、自分の番でないときに、ノートに先生の顔を描いたり落書きをしていました。あるとき、イライラしながらムキーッてかんしゃくを起こしているつり目の女の子の絵を走り描きしていて、それが、なんとなくかわいかったので、いろんなポーズを描きためていったんです。それが、イーラちゃんでした。イーラちゃんはその後、パレットクラブスクールの卒業制作で一冊の絵本にしました。

───イーラちゃんのビジュアルや、絵本に描かれている細かいディティールがとてもかわいく、海外の絵本のような印象を受けました。何かモデルにした作品などはあるのでしょうか?

そうですね……。フランス映画の「アメリ」やムーミンの世界観が好きなので、そのイメージは入っているかもしれません。それと、子どもの頃遊びに行った叔母の家に、昔の童話の大全集みたいなのがあって、挿絵がすべて海外のイラストだったんです。何度も何度も読み返した思い出があるので、その作品の影響も受けているかもしれませんね。

───とってもかわいいキャラクターなのに、ちょっと影があったり、シニカルな印象を受けるのは、アメリやムーミンの世界がご自身のベースにあったからなんですね。

あと、私が生まれ育った日光という土地の、雰囲気やイメージ――洋風の建物があったり、日光周辺にある杉並木などの薄暗い感じ――が、アメリやムーミンの雰囲気と似ていると感じていて、私の作品に反映されているのだと思います。ただ、絵本の絵を描くときに、あまり影のある絵を描くのは、子どもを怖がらせてしまわないか……と思うこともあり、ちょっと控えめにしていますね。

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しまだともみ

  • 1975年栃木県生まれ。多摩美術大学油学科卒業後、フリーのイラストレーターとして雑誌やCDジャケットなどを手がける。パレットクラブスクールでイラストと絵本のコースを受講し、2006年「イーラちゃんといじわるツリー」がタリーズピクチャアワードで最優秀賞を受賞。作曲家うちだえーすけ率いる「イーラちゃん楽団」による読み聞かせコンサートも全国各地で開催中。

作品紹介

ドアをあけたら
ドアをあけたらの試し読みができます!
作:しまだ ともみ
出版社:東京書店
へんしんれっしゃ
へんしんれっしゃの試し読みができます!
作:しまだ ともみ
出版社:東京書店
のぞいてみると
のぞいてみるとの試し読みができます!
作:しまだ ともみ
出版社:東京書店
りんごときどき
作:しまだ ともみ
出版社:東京書店
ばなな ときどき
作:しまだ ともみ
出版社:東京書店
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