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絵本紹介
2021.11.21
みどころ
じっと見ていると吸い込まれそうな気持ちになる表紙の絵。とてもリアルなのに、ありえない世界。
カナダの画家ロブ・ゴンサルヴェスの絵は、眠りと目覚めの間の、夢と現実の間の不確かな時間から生まれる不思議な世界が描かれています。そして、そんな絵に想像力を刺激され、詩人のセーラ・L・トムソンが詩を一枚一枚に添えて出来上がったのがこの絵本なのです。
雪が降り積もる静かな夜、外は真っ白な銀世界。誰の足跡もない真っ白な雪はふわふわで暖かそう。と思っていると、雪に仕切り線があらわれて。いつのまにか布団になったその中では、男の子がぐっすり眠り込み……。一度開けばページをめくる手がとまらなくなってしまう展開に、つい惹きつけられてしまう美しさ。読んでいるうちに寝てしまったら、その世界がそのまま!? ぞくぞくするような想像も広がっていきますね。
とにかく表紙に惹きつけられました。
そして、どのページも、なんとも説明のしがたい、ずーっと見ていたいような不思議な魔力のような魅力があります。
だまし絵でもあるのですが、それだけではない、深くて静かな世界です。
画集的な感じもしますが、これも一種の絵本という形のメディアの魅力ですね。
面白いです。
他に『真昼の夢』『どこでもない場所』があります。
(テレフォン21さん 50代)
視覚の面白さがあるので、ぜひ手にとって読んでみたいと思い、図書館で借りてきました
実際に中学の息子は、表紙から「おっ!これすごいじゃん」と興味津々で手にとって読み始めました
次々とページをめくり、冷たい休息の場面では、「こんなんだったら、眠れねー!」とつぶやいておりました
終わらない夜の題名が、心に響く、息子の言葉でした・・・
1歳児のお母さんにも紹介してみましたが、やはり興味を持って手にとってました
不思議な雰囲気を漂わせてくれる、絵本です。
(風の秋桜さん 40代)
静かに美しく、
神秘的で怖いような…
この絵本を形容するのにぴったりな言葉は
いったい何でしょうか。
“素敵でしょう?”
と絵本を見せましたら、
“本当、きれいな絵ね…”と
我が母が持って帰ってしまいました。
今、ゆっくり楽しんでいるそうです。
(金太郎銀次郎さん 40代 せんせい)
この書籍を作った人
この書籍を作った人
この書籍を作った人
翻訳家・法政大学教授 1954年岡山市生まれ。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550点以上。訳書にマコーリアン『不思議を売る男』、シアラー『青空のむこう』、グリーン『さよならを待つふたりのために』、ヴォネガット『国のない男』、モーム『月と六ペンス』、クールマン『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』、サリンジャー『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』など。エッセイ集に『サリンジャーにマティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』など。
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