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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  春の日にやってきた元野良猫が、ゆっくりと時間をかけてうちの子になるまでのおはなし『うちのねこ』<ブランニュープラチナブック>

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2022.02.14

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春の日にやってきた元野良猫が、ゆっくりと時間をかけてうちの子になるまでのおはなし『うちのねこ』<ブランニュープラチナブック>

ネコ好きさんもそうではなくても、心がほっと温かくなる絵本

  • うちのねこ

    みどころ

    春の日に、うちにやってきた元野良の猫。
    警戒心が強くて、臆病で。
    そんな猫が、ゆっくりと時間をかけて、「うちの子」になるまでのおはなしが描かれています。

    我が家にも猫がいますが、彼は野良の経験はありません。
    それでも、やってきた初日はベッドの下に隠れたまま全く出て来ようとせず、「これは長期戦になるぞ」と覚悟しました。
    しかし次の日、ごはんを差し出すと何のためらいもなくのそのそと出てきて、ガツガツと食べ始めたのです。
    このとき私は「ああ、この子は食べ物に弱いんだな」と思った覚えがあります。そして現在も食いしん坊です。

    人間と同じで、猫も1匹1匹性格が違います。
    我が家の猫のような子もいれば、この絵本の猫のように、なかなか心を許してくれない子もいます。

    「ねこ、ねこ」
    敵意むき出しの猫に、優しく呼びかけます。
    まるで子どもに言うように。
    それでも元野良の猫は、簡単には心を許してくれません。
    過酷な環境で生きてきた経験があるなら、なおさらなのでしょう。

    人と猫は言葉でコミュニケーションがとれないので、行動から想像するしかありません。
    猫の行動一つ一つ、どんな意味が隠されているのか考えます。
    私に飛びかかってきたのは、なぜだろう。
    もしかしたら私のことが嫌いなのかもしれない。
    もしかしたら外で暮らしたいのかもしれない。
    でも、もしかしたらびっくりしただけなのかもしれない。
    そんなときに人ができることは、焦らずゆっくりと猫に寄り添ってあげることなのかもしれません。

    このおはなしは、作者である高橋和枝さんがご自身の体験をもとに書かれたそうです。
    人と猫とが徐々に信頼関係を気づいていく様は、猫を飼っている人なら共感できる点も多いと思います。
    猫を飼っている人、これから猫を飼いたい人だけでなく、猫を飼う予定がない人にも読んでもらいたい、心がほっと温かくなる絵本です。

レビュー紹介

ねこには、ねこの想いがある。 受賞レビュー

のらねこが人間と信頼関係を築いていく様子を平易な、でも丁寧な文章で描いている。一緒に読んでいた子供は、優しくしようとする人間になかなか心を開かずひっかいてくる猫に、「なんでそんなことをするんだろう」と納得いかない。たぶん、年齢の低い子供や動物を飼ったことのない人ほどそう思うだろう。この作品には「相手を想う想像力」がぎっしり詰まっている。それがあって初めて、一方通行ではない、心のやり取りが始まるということを、この主人公は知っている。ねこには、ねこの想いがある。いつか、私の子供もそれを実感として知ってくれたらいいなと思う。

(だっこらっこさん 40代 ママ)

心が通いあうということ

もとはのらねこだったねこは、警戒心が強くて、なかなか人間を受け入れない。 そんなねこに、愛情を持って、気長に接するわたし。 ひっかかれたり、噛みつかれたりしても、優しく根気強く接するわたしに感心します。 動物も人間も同じだなあ。愛情を持って、焦らずゆったりと向き合えば、少しずつ少しずつ、心が通いあうのだと思います。 はるなつあきふゆ、ゆったりと流れる季節の移ろいにのせて、ねこの心が解けていく様子が、温かく描かれていて、優しい気持ちになる一冊です。

(あさみーこさん 50代 その他の方 福井県)

ねこと女の子の関係

春の日にうちにやってきたねこ。 毛を逆立てて怒ったり、噛みついたり、ひっかいたり。。なかなか慣れることなく、言葉の通じない相手と仲良くするのは難しいですね。 少しは、慣れたかなと思ったのに、ひっかかれて悲しくなる主人公の心情もとてもよく伝わってきました。 それでも、焦らず、怒らず、接する女の子の優しさもとても伝わってきました。 冬の日に、ついに女の子の布団へ入ってきたねこ。 出会いから、変化して行くねこと女の子の気持ちが、とてもうまく描かれていて、読み終わるまでには、すっかり感情移入して、最後はとても嬉しい気持ちになりました。

(ピーホーさん 30代 ママ)

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