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まんぷくよこちょう(文溪堂)

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最強ネコチェッカー登場?!

─── ネコチェックというと、今回も天の声が?

※天の声…働く車が大好きな、なかがわさんの息子さん。「おたすけこびと」誕生の立役者。

なかがわ: いえいえ。今回、ネコに関してのきびし〜いチェックは、「おたすけこびと」シリーズ担当のU編集長がしてくれました〜。(一同笑)

U編集長: はーい。(今日の取材は編集長も一緒に同席してくださいました!)

─── いったい、どんなチェックが入ったんでしょう。気になりますねぇ。
いくつか教えてもらえますか?

コヨセ: 最初にラフを見せたとき、「これは、犬の骨格ですよ」って言われて、インターネットで骨格図を見せてくれました・・・(笑)。僕は犬を飼っていて、ネコは飼ったことがないんです。
見てみると確かに、ネコは首の位置や足のつき方、耳の位置とかも違ってて、改めて骨格を研究して描き直しをしたりしました。

コヨセさん U編集長: 骨格って大切ですよね。
『ピーター・ラビット』を描いたビアトリクス・ポターも、ウサギを煮て骨格を調べたっていうし・・・。

コヨセ: その後も「この子ネコは成長しすぎですよ」と何度もチェックがありました(笑)。

なかがわ: U編集長は、子ネコの年齢にもこだわりがあったんですよね。
1ヶ月未満だと「譲渡禁止」期間だから、おばあさんのお家にいるのは変だ・・・でも、大きすぎると、こびとたちの方が「パクッ」て・・・、命の危険にさらされちゃう(笑)。それで、結果的に・・・

U編集長: 1ヵ月半!(一同笑)

コヨセ: おたすけ会議でおえかき大会をしたこともあったよね。

─── おえかき大会?

コヨセ: はい。子ネコの顔のバランスについて、おたすけ会議メンバーから3回くらいNGが出て、「じゃあ、どう描くんだよ」って(一同笑)。

なかがわ: コヨセさんの描いたネコの顔の部分を消して、コピーをとって、みんなで子ネコが可愛く見える顔のバランスを模索したの。

コヨセ: U編集長から「このバランスがかわいい!」というのを見せてもらったけど、ぼくが描いたのとほんのちょっとの違いなんですよ。結局ネコに関してはU編集長の指示に従いました(笑)。

─── そんなことがあったんですね・・・。
確かに、子ネコを助け出す方法にも、すごく愛情が感じられます。

なかがわさん なかがわ: そうでしょう、そうでしょう!
本当は私、ずぶぬれの子ネコを乾かす場面で、巨大扇風機を登場させたかったんですよ。昔、映画で嵐の場面を撮影するときに使ったような。
それをおたすけ会議で言ったら、U編集長が「ぬれた子ネコに扇風機をかけるなんて、虐待よ!」って。
ネコは濡れるのもイヤだけど、そこに冷風をあてたら一生のトラウマになるって。
それでこびとたちにタオルドライしてもらうことになりました(笑)。

─── すごく小さなタオルでかなり地道に作業していますよね。

コヨセ: そう。それから「牛乳は子ネコの消化に悪いから!」と言うので、ミルクローリーの中のミルクもネコ用のミルクということになっています(笑)。

なかがわ: ネコに関してはU編集長のおかげで、一切の死角なし!って感じです(笑)。

─── そこまでネコに詳しくなると、実際にネコを飼いたくなっちゃったんじゃないですか?

コヨセ: それは・・・なりました。(U編集長をちらっと見て)コミッショナーからの非常に強いプレッシャーがありましたし。(一同笑)
でも、僕の仕事部屋には水彩の絵の具とかいろいろ置いているので、無理だな・・・と思ってあきらめました。あの人たちは机の上に乗っかるのが楽しみだから。

なかがわ: ペットショップにいって、抱っこさせてもらうところまではいったんだよね。

コヨセ: はい。本当にあと一歩で飼いそうなところまで(笑)。

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─── さて、おたすけこびとファンのお楽しみのひとつに、巻末に掲載されているお二人のお写真がありますよね。前回『おたすけこびとのクリスマス』ではサンタさんとトナカイに扮して(笑)。今回はこびとたちと同じ作業着姿ですね。

コヨセさんとなかがわさん

なかがわ: 最初は「おばあさんとネコ」という案もあったのですが、「どっちがおばあさんやるのよ?」ってなって(笑)。

U編集長: ちょうど『おたすけこびとのクリスマス』がドイツ語で出版されることが決まっていて、その作業も海外で進んでいたんですが、出版社から「著者のまじめな写真がほしい」って言われたこともあって(一同笑)。

なかがわ: 私たちは、毎日こういう格好ですって言っても良かったのですが(笑)。

コヨセ: じゃあ、もう少し顔が見える方がいいよね・・・と、この格好に落ち着きました。

なかがわ: ヘルメットはコヨセさんが作ってくれました。
「今回、外が舞台なんだから、外で撮りましょう!」って芝公園に出かけていって撮影したんです。でも、汗ばむほどの陽気で、しかもオフィス街の昼休み時間。おそろいのレインパーカに、このお面の私たちは異様に目立って…(笑)。

U編集長: 撮影したものを見たら、人目を気にしていたせいか、お二人ともかなり顔が引きつっていて・・・。
急遽、編集部内で撮り直ししました(笑)。

─── あ、そう言われてみると、今回のこびと達の作業着は・・・

コヨセ: はい。レインパーカです(笑)。

なかがわ: おしゃれですよね!
最初の『おたすけこびと』では綿100%で、『おたすけこびとのクリスマス』は、裏地にフリース生地を使っている防寒仕様で(笑)。コヨセさんのこびと愛が感じられますよね!

─── 本当に。パーカのフードの上からヘルメットをかぶっていたり、チームごとに色が違ったり、今回も細かいところまで楽しめるんですね。
新作での注目ポイントや、初登場の車などはありますか?

コヨセ: 今回、救急車が初登場なんです!
赤い作業着に白い長靴を履いた救急隊が、聴診器を当てて子ネコの健康状態を見ています。
あと、子ネコを雨宿りさせる為の傘をつりあげている大型ヘリコプターも初登場です。

─── あぁ、このヘリコプターは普段なかなか見ることのないかなり立派なものですね。

なかがわ: そうなんです。子ども用の傘でもこびと達にとってかなりの大きさですからね。そうそう、この傘についても、おたすけ会議ですごく悩みましたよね。
どうやって開いたんだ・・・?とか、どこから持ってきたの・・・?とか。

コヨセさんとなかがわさん コヨセ: 公園に置き忘れられている傘にしようかという話も出てたんだけど、
こびとたちは雨の中にレスキューに出るんだから、傘は準備していなきゃおかしいよねって。
あれは、こびとの持っている傘なんです。

なかがわ: あと、今回の見返しも良いですよね。
淡彩色が物語のはじまりとおわりを静かに描き出していて。
ここを見ると、子ネコが外に出てからどういう道筋をたどったのか、分かるようになってます。コヨセさんはいつも見返しを最初に上げてくるから、見返しが出来上がるとみんなで「よしよし」って一安心するんです(笑)。
でもコヨセさん、いつも見返しが最初よね。私、一番最後よ。全部終ってから「あ、見返しも描くんだ!」って(笑)。

コヨセ: 見返しは一番遊べるので、本編で行き詰ったりすると取り掛かったりして。僕にとっては楽しみの部分でもあるんですね。

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コヨセ・ジュンジ

  • 1949年生まれ。福岡県出身。セツ・モードセミナー卒。雑誌「アン・アン」「セサミ」「BMWバイクス」などでイラストレーションを描く一方、単行本の装丁や表紙画を手がけ、児童書の仕事に『家出の日』(徳間書店)の挿絵がある。「おたすけこびと」が初の絵本作品。

なかがわ ちひろ

  • 翻訳家として『ふしぎをのせたアリエル号』『すてきなあまやどり』(徳間書店)『魔女のこねこゴブリーノ』(福音館書店)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など多くの訳書を手がける一方、創作絵本や童話に『のはらひめ』『きょうりゅうのたまご』『たこのななちゃん』(徳間書店)、『カッパのぬけがら』『しらぎくさんのどんぐりパン』日本絵本賞読者賞を受賞した『天使のかいかた』(理論社)、『おじいちゃんちでおとまり』(ポプラ社)などがある。

作品紹介

おたすけこびと
作:なかがわ ちひろ
絵:コヨセ・ジュンジ
出版社:徳間書店
おたすけこびとのクリスマス
作:なかがわ ちひろ
絵:コヨセ・ジュンジ
出版社:徳間書店
おたすけこびとの まいごさがし
作:なかがわ ちひろ
絵:コヨセ・ジュンジ
出版社:徳間書店


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