主人公はとってもコシのつよいスパゲッティ。レストランで働いています。
ペスカトーレやカルボナーラなど、色々と料理され、お客を喜ばせていました。
ところがある日、スパゲッティは言うのです。
「ぼく、旅に出たい」
知らない国をこの目で見てみたい、というのです。
スパゲッティが外国へ旅に出る・・・なかなか生意気なやつです。
でも、この細長くてコシのつよいスパゲッティ、どんな旅行記を繰り広げるのでしょう。のぞいてみたくなりますよね。
やっとの思いで外国についたスパゲッティは、ある時は靴のひも、ある時はソバに。さまざまな仕事につきますが、なかなか上手くいきません。更にコシを強くしようと、ついには・・・!
姿が変わってションボリしてしまったスパゲッティは、故郷を目指します。
さて、その後のスパゲッティの人生はどうなったのでしょう?
たかが「めん」とあなどるなかれ、彼をとりまく世界はとっても壮大で、異国情緒にあふれていて、見ているこちらもドキドキしてきます。ひとり(1本?)で道を切り開こうとしていく姿には、尊敬の念さえ抱いちゃうのです。
ささいなようで、奥が深いスパゲッティのお話。にぎやかに、色鮮やかに描かれた絵でお楽しみください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む