芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋。どれも大好きな秋だけど、やっぱり・・・遊びの秋!
真っ青な高い青空、涼やかな風、落ち葉にどんぐり、松ぼっくり。秋の野山はあそびの宝箱、「あそびずかん」を持って出かけなくちゃ。
教えてくれるのは、子どものあそびの達人かこさとしさん!
秋の訪れを教えてくれるヒガンバナ。真っ赤にはじけたような個性的な花を首飾りに、髪飾りに…女の子はうっとりしちゃうね。いえいえ、男の子だって!提灯、聴診器(?!)、赤い蝋燭にだって変身しちゃうんだから。
イチョウにポプラ、ツタ、ナナカマド、コナラにトチノキ。木になっているときには気づかなかった葉っぱは、形がいろいろ、黄色に紅にと色もとりどり。金魚にミミズク、ゾウ、落ち葉で絵をつくると楽しいね。イチョウの葉っぱは、吹き矢遊びもできるんだよ。
静かに耳を澄ましてみて。聴こえてくるのは虫の鳴き声。リーンリーンとスズムシ、コロコロリーはエンマコオロギ。じゃあ「チリチリ、チチチ」は誰の声?いろんな虫が集まってきて、虫の音楽会の始まりだ!
実は秋の遊びには、ちょっと自信があったんです。落ち葉やどんぐり拾い、小さな頃から大好きで今でも時間を忘れて夢中になっちゃう。
でも甘かった!このかこさんの引き出しの数といったら…比べっこにこま、やじろべえ。どんぐりだけでも、こんなに遊びが広がるなんて、知らなかったらもったいない!
触ったり、作ったり、投げたり飛ばしたり。遊ぶことで、植物、生き物、自然のいろんな顔を知ることができるんですね。
実りの秋は遊ぶこと楽しむことも、どんどんと深まっていくみたい。
この一冊に、えんぴつ一本、紙一枚、ちょっとのアイデアがあればできちゃう室内あそびも、たくさんいろいろ載っています。
そよそよ吹く風に揺られてかたちを変える秋の雲、明日のお天気を予想して。
十五夜お月さまや澄んだ夜空に輝く星たちを眺めがら、家族みんなでゆっくりおはなし。
冬に向けてゆっくりと変化していく時間を味わう楽しさも、秋の醍醐味ですよね。
さぁ私は、保育園でたくさんのどんぐりを拾ってきた娘と、木の実の動物園、作ってみようかな!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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