「野球場の一日」「博物館の一日」に続く、大人気「一日」シリーズの第3弾。
舞台は……ロケット発射場!
登場するのは、鹿児島県にあるJAXAのロケット打ち上げ施設・内之浦宇宙空間観測所。
作者のいわた慎二郎さんがじっくりと取材し、細かいところまでリアルに、正確に、そしてわかりやすく描かれています。
各ページの左上には、時計があります。
最初のページは、朝の6時40分。
イプシロンロケットを打ち上げる1日の始まりです。
ロケットはどんな構造になっているのか、どうやって発射されるのか、そして、ロケットを発射するためにたくさんの人たちがどのように取り組んでいるのか。
この絵本を読んでいくと、ロケットについてたくさんのことを知ることができます。
手に汗握るカウントダウン、そして発射!
見開きで描かれたロケット雲のシーンは圧巻、大興奮すること間違いなし!
私たち大人にとって、「宇宙」「ロケット」というと、ニュースや物語の中だけの遠い世界のことのように感じますが……
今の子どもたちが大人になるころには、もしかすると「海外旅行に行くぐらいの感覚で、みんなが宇宙旅行に行く」というのが当たり前になっているかもしれません。
子どもたちの夢を広げ、ロケットがぐんと身近に感じられるようになる一冊です。
(洪愛舜 編集者・ライター)
続きを読む