子どもにとってもっとも大切なものは、
どこででも根を張り花を咲かせることができる、あたたかくて強い心。
「子どもとともに生きるすべての方がたが、長くて短い育児の期間、
乳幼児期から思春期まで、いつどこからお読みいただいてもいいように、
と願いながら綴りました。子どもの成長のあらゆる季節に、
そっとお手元に置いていただけましたら幸いです」(「はじめに」より)
「乳幼児期にやり忘れたから手遅れなどということはありません。
何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません」(本文より)
「この本は、いつでも親子を幸せにします。
育児に疲れたとき、子どもとの関係がちょっとうまくいかなくなったとき、
嬉しいときも不安なときも、いつでも親子の心を支えてくれる名著です」(担当編集者より)
ベストセラー『子どもへのまなざし』著者、待望の最新刊!
【目次(一部抜粋)】
●教育も建築物も、一番大切なのは土台です。
そして、一番やり直しがしにくい部分です。
●トイレトレーニングなどは、叱りすぎも、ほめすぎも、
どちらも子どもの自律を妨げることにつながります。
●「叱られてもすぐに忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」
これは、幼児期の子どもの大きな長所です。
●子どもの反抗は、喜ぶべきものです。「だって」が始まったら、
「やっと来たか」と、その後の成長を楽しみにしながら接しましょう。
●子どもがのぞむことをみな与えるのが過保護、
親がのぞむものだけを与えるが過干渉。
●「いい子」とは大人にとって「都合のいい子」のことです。
いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。
●この世でもっとも「純粋に近い愛情」は、親が子どもを思いやる気持ちです。
●創造性、オリジナリティは「模倣」から生まれます。
子どもに「人の真似をしてはいけない」と教える必要はありません。
●小学校の休み時間と放課後は、人生で一番大切なものを学ぶ貴重な時間です。
●自分が他人にどう見られているのか、必死で探るのが思春期です。
ずっと鏡を見ているのも、恋愛に夢中になるのも、必要なことなのです。
●恋愛というのは、自分を愛する感情のこと。
大失恋といっても、宝石をなくした程度のことです。
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