絶対に忘れられないラブストーリー
記憶障害の少女フローラは、数時間前のことを何も覚えていられない。自分が誰なのか、
どうしてここにいるのか、何をしているのか……。
「私はフローラ」
「私は、17歳」
「お酒は飲まない」
フローラの手には、忘れてはいけないことが書いてある。
でも、フローラが、たったひとつ覚えていたのは、
あこがれの彼と海辺でキスをしたことだった。
「私は、ドレイクとキスをした」
それは、本当のこと?
いなくなってしまった彼を探しに、フローラは、旅に出た。
こぼれ落ちて言ってしまう記憶を追いかけて。
本当の自分は、どこにあるのか?
それは、自分探しの旅だった。
続きを読む