芥川龍之介のユーモアたっぷりの名作を絵どうわに。地獄に落ちた、かん陀多(かんだだ)。お釈迦さまは、極楽から救いの糸をたらすが…。
作品そのものは名作なのですが、子どもたちに親しみを持ってもらおうとの思いが、ミスマッチになっているような気がします。
絵を描いた深見春夫さん。「あしにょきにょき」のインパクトが強すぎです。足がにょきにょき延びたら、腕がにょきにょき延びたら、糸がなくても天国に手が届きそうです。
本文に付された事細かな説明。ここまで細かく説明しなければ名作が楽しめないのでしょうか。ある程度は、文章と想像力でカバーできる例が多すぎです。
むしろ、解説文にこそ補足が必要だと実感しました。
子どもたちの理解力を育てる妨げにならなければ良いのですが。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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