幼いころ「石っこ賢さん」とよばれたほど石に熱中した宮沢賢治が残した作品から,「元素」や元素の塊である「鉱物」に触れた文章を写真とともに紹介.賢治の作品は国語教材として親しまれているものが多く,その文章中には多くの元素や鉱物が登場する.たとえば,『やまなし』では,「水銀」「銀」「黄金」「金剛石」「水晶」.これらを賢治の描く心象にふれる手がかりとして,文章とともに元素を解説.作品以外にも,現在知られている118の元素すべてを取りあげた.科学者としての賢治の生涯をたどる.
宮沢賢治が農業高校の先生であったことは知っていましたが、
子どもの頃から石が好きで、
鉱物や元素についてここまで詳しい人だったとは知りませんでした。
自分が鉱物についてもっと知識があったなら、
賢治の本を違った側面から楽しめたのかと思うと自分の不勉強さが残念に思われます。
今まで知らなかった賢治の人となりがわかり、とても興味深かったです。
しかしながら、この本は、
宮沢賢治の著作に詳しいのはもちろんのこと、
元素や鉱物に詳しい人前提の本かなと思われます。
高校時代化学は苦手で、
現在息子とともに元素と鉱物を再勉強している身には少々難しく、
鉱物の部分は理解できない箇所が多々ありました。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子8歳)
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