現代の子どもたちがなかなか聞くことのできない戦争のお話を体験者に取材した絵本。学徒動員で長崎に来た七高生の谷口治正さんは原爆投下に遭遇する。仲間たちの安否を確かめるため寮に戻る中、無残な光景を見る。友人たちの多くは工場や寮で亡くなっていた。
原爆というと広島ばかりが取り上げられるように思うのですが、長崎の原爆はプルトニウムという、現在の核兵器に繋がる爆弾だったことを知る人は少ないように思います。
その長崎原爆の中で生き延びた奇跡と情景が体験者に語られた貴重な絵本です。
原爆の落とされた夜に満天の星空だったということが印象的です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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