アメリカと日本の間で揺れた家族の物語
ハナコの家族は、ロサンゼルスでレストランを経営して暮らしていた。
しかし、大きな戦争が終わり、船で日本を目指すことになる。
日本は、ハナコにとって未知の国だ。
「ハナコ、ぼく、こわいよ。
どうして、こんな船に乗らなきゃいけないの?」
「もう、アメリカには、私たちの居場所はないからよ」
ハナコたちは、すべてをなくして、日本に降り立った。
ハナコたちを待っていたのは、戦後間もない荒れ果てた大地。そして、ハナコたちを愛してくれる祖父母だった。
歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きる強さを教えてくれる感動作品。
【編集担当からのおすすめ情報】
「全編にちりばめられているのは、家族三世代の強い絆と、人が生きていく上での『希望のありか』だ。切なく深い物語は、一読、心を去らないだろう」
帯に寄せていただいた、広島を描く児童文学作家、朽木祥氏の言葉が、この作品のすばらしさを伝えています。
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