|
世界中のさまざまな家の中とそこでくらす人々を紹介するシリーズ。 世界各地を定住しながら旅する作者ならではの目線で解説。 第2巻では、中米パナマの珊瑚礁直結トイレや水不足に悩むネパールの村の風呂などを紹介。
世界の国(地域)40カ国以上のトイレと、風呂場を紹介してくれる写真絵本。
訪れた土地に暮す家族の家に長期滞在し、その生活を体験する「定住旅行」をしている筆者。生活の中では当然、排泄したり、入浴したりする。国や地域、同じ国によっても民族や宗教が違うと暮らしも違ってくる。都市部のトイレは似た様な形になりつつあるが、水道や電気がないような地域のトイレは、実に様々だ。
風呂場は、個人宅のものと公衆浴場が紹介されているが、実は日本の銭湯のように「全裸で入る」のは珍しいらしい。多くの公衆浴場(中にはガンジス川とか、天然温泉も含まれる)では、男女一緒に入るため水着の着用が必須。水が貴重な地域では、水以外の方法で体を清潔に保つ工夫をしている。
日本でもトイレは、昭和〜令和にかけて、汲み取り式→水洗、和式→洋式、お尻洗い機つき、自動開閉ドア、音の出る装置など、どんどん変化していった。人々の需要に応じていろんなサービスや機器が出来たのだろうけど、他の地域のトイレの多くは、実にシンプルだ。排泄中の音も、あたりまえのこととして受け入れ、特に気にする人もいないという地域も。
日本人は気にしすぎではないか。排泄行為は、生きる基本。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
|