やだやだおばけのやだもんは、やだやだ言う子が大好き。
やだやだ言う子には、やだもんがくっついて、べろべろーん。
なめられた子は、やだやだおばけになっちゃうのです。
さて、今回のやだもんは、どこかへ行くのかと思いきや、何かを作りはじめました。
手を包丁に変えて、スパスパと材料を切っていきます。
そして、コトコト煮込んでおいしそうになったところへ、
やだやだソースをドバドバッと入れて、やだもんカレーの完成!
このやだもんカレーは、食べた子をだだっこに変えてしまう恐ろしいカレー。
やだもんの企み通り、カレーライスを食べた子どもたちは、だだっこになってしまいました。
しめしめと、やだもんは、だだっこたちを、やだやだおばけに変えようとします。
そこへ突然、「やだやだどろ〜ん」
というおかしな声が聞こえてきて…?
やだもんはこれまでも、だだっこえんでは子どもたちを、動物園ではペンギンたちを、やだやだおばけに変えようとしてきました。
でも、残念ながら、あまりうまくいきませんでした。
やだやだおばけを増やそうと悪だくみをする割に、最後はツメが甘くていつも失敗してしまうやだもん。
そんなときにみんなから優しくされて、ちゃんと「ありがとう」が言えるところはえらい。
2014年から続くひらのゆきこさんの「おばけのやだもん」シリーズ第4作目。
やだもんの素直さや、やだもんに優しくできる子どもたちの可愛さに惹かれたら、ぜひ、他の作品も読んでみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
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