ねこが歩いていると、突然目の前に大きくて高い壁があらわれた! 高くてとても登れない壁。 さあ、どうする、どうする?
ねこはハシゴをかけて、高い壁を越え、さらにずんずん進んでいった。 すると、またまた大きな壁! 高くてとても登れない。どうしよう……。 さあ、どうする、どうする?
ずんずん進むたび、次々あらわれる壁。 次はどうやって壁を越えるのかな? 今度こそ、もう、登れないんじゃない? ……なんて思いながら、想像を超える方法で、何とかしちゃうねこにびっくり。 結末が読めず、目が離せません。
「おおきな かべが あったとさ」 「さあ、どうする どうする?」
テンポのよい繰り返しの中に、力強さがにじむサトシンさんの言葉。 挑戦を楽しむねこの表情をチャーミングに描く、広瀬克也さんの絵。 子どもの大好きな「勢い」が詰まっています。
ずんずん進み、どんな壁も乗り越える! シンプルでパワフルな前向きさに、親子が笑顔になれる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ある日、とつぜん目の前にあらわれた高い高いかべ。 とても越えられそうもないかべだったけれど、 知恵と勇気で乗り越えます。次々と高くなっていくかべ…あなたならどうやって乗り越えますか?
壁は工夫すれば越えていけるというのでしょうか。
人生は壁を越えて進んでいくというのでしょうか。
最後に大きな川に出たところで、ふと考えました。
このネコ、きっと川も渡っていくのでしょう。
でも、どこかでとどまっても、壁は越えなくても、それはそれで良しという生き方もあっていいのではないかとも考えました。
仲間を呼んで壁を倒したネコでしたが、仲間たちは一緒に川を越えようとはしていませんからね。
こんな生き方もあるのだということで、妙な説教を持ちこんではいけないですよね。
ちょっと大人読みしてしまいました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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