世界をまっすぐに見つめ、考え続けるくまの子ウーフ。たくさんの不思議に出会いながら、ウーフは一日一日大きくなっていきます。
「くまの子ウーフ」を初めて読んだのは、絵本のシリーズでした。
まだアメリカにいた頃で、市の中央図書館にある数少ない日本語の絵本を借りに、娘といっしょにバスに揺られて遠出をした思い出が蘇ってきます。
「ぶつぶついうのはだあれ」も、「おひさまはだかんぼ」も、「おかあさん おめでとう」も、「ぴかぴかのウーフ」も、何回も何回も繰り返し読んで、内容だけでなく、あの頃の小さかった娘の顔や手のひらまで鮮明に思い出されます。
あれから数年、高学年の児童書も読みこなしてしまうようになった娘が、今度は私のために、この本を感情たっぷりに、楽しく読み聞かせてくれました。
ウーフは、今でもウーフのまんまなのに、娘はいつの間にこんなに大きくなってしまったんだろうな、と寂しくもあり、うれしくもあり、の特別な夜でした。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子8歳)
|