オランダから届いた、小さなネズミが主人公の可愛らしい絵本。 テーマは「かず」。 ひとりぼっちの小さなネズミの「ミオ」は、友だちを探しに、大きな旅に出ます。 待ち受けるのは、広い広い世界。 リュックひとつで決意するその姿、こちらまで新鮮な気持ちになって、ワクワクした気分。 1ぴきだったミオは、2匹の白鳥に出会い、3隻のボートを見つけ、4つのへんなくもにつきまとわれ・・・。 ミオと一緒に、数をかぞえながら、出会いの旅に出かけていきます。 何だか、小さなミオの視線のせいなのか、世界の空気がとっても清々しく感じるのも不思議です。
そうして、最後に出会う仲間達との賑やかな時間。 ミオにとっても、読んでいる子ども達にとっても 嬉しくなってしまうのは、間違いないでしょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
<日本図書館協会選定図書>
−1から12までのかぞえかた−
ページをめくるたびに、いろいろな「かず」についてたのしくまなべるえほん。
ひとりぼっちのネズミさんは、友だちをさがしにでかけます。 2羽の白鳥に出会い、3番ボートにのって海をわたり…… 最後はパーティーに加わって、友達とケーキを12個にわけるのです。
213×215mm / ハードカバー / 32P / オールカラー
ページ毎に数字が加算されて、よくある数字の絵本のように思えますがかなり物語はしっかりしています。
数を覚えるのはついでで物語のほうがメイン。
一人ぼっちのネズミが友達を探しに出かけます。
ここで仲間が一匹ずつ増えるのではなく、ストーリーの情緒的なものの数が増えて物語の雰囲気を盛り上げています。
こちらは10ではなく12まで数えられているけど、やっとのことで仲間が増えることになります。
12は時計でも月でも重要な数字。
まずは物語から読んで、その後に知育でも十分楽しめます。 (鉄人の母さん 40代・ママ 男の子6歳)
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