農家のベンさんは、村の野菜比べ大会で入賞し、ご褒美に子豚をもらう。ベンさんは愛情たっぷりに子豚を育て、子豚はどんどん大きくなり…
家畜、というと食べたり、換金する道具のように扱われているが、本当は生き物はどれもかわいい。嫌がる動物を何も殺して食べなくても、十分に健康な生活ができるほど、地球には他に食べるものがある。
私は最近、子ブタと遊べるマイクロブタカフェで、子豚と触れあってから、すっかりブタファンになった。ブタは賢い生き物で、きちんと躾ができて、犬のように芸をしたり、猫のように気分を表現したりする。自分の意思を持って行動し、体に触ると温かく、剛毛がゴワゴワしているのに、まつ毛が長くてチャーミングだったりする。
ペットは家族や友達だから、普通は食べたりしない。
ブタに触れあってから、私はブタは友達だと思えた。友達を殺して食べたりしない。それからはベジタリアンになった。
(出先で肉料理を出されたら、仕方なく食べる。食べるのを拒否しても、殺された動物は生き返らないから)
農家が、採算がとれる商売で、近所の人達とうまくやっていけるのなら、農家でもよかった。この絵本のように、幸せな農業をしている人がもっとたくさんいたら、人間も動物も幸せになるのだろうと思う。心にも、生活にも余裕があれば、環境に配慮した生産活動もするのかもしれない。
今の農業や畜産業、動物に対する問題を考えさせられる。
この絵本のように、素晴らしい生活が、あらゆるところで実現することを切に願う。