谷川俊太郎さんの詩が、ほんとうに心地よい。
眠ることに不安を感じる子どもにも、おとなにも
「めをつむってごらん よるが ゆめで あかるいよ」と誘う
ああ、そうか、夢の世界は明るいんだ・・・と心が軽くなる
夢の中でゆらゆらとゆれながら
身体中の緊張がほどけていく
もしこれをお父さんやお母さんが、耳元で読んでくれたのなら
自分を愛し、守ってくれる、その大人への愛情を確信しながら
安心して眠りに身をゆだねることができるだろう。
眠りに誘うやさしいことば。奇をてらうことなくささやきかけるやさしいことば。
それに合わせて目の前に広がるのは、ゆらゆらと波間に漂う海の中。
色彩がやわらかくて、温かくて、心地よい。
ことばと絵(写真)の絶妙なバランスが、疲れた心と体を包んでくれる。
「おやすみあさまで あしたまで」
明日、目を覚ました時の、新しい朝への希望も感じることができる。
このような絵本こそ、眠りの前に読んであげてほしいと思います。