お弁当箱のふたをあけるときのわくわくする気持ち。この本を読んで思い出したのですが、私の母は、朝お弁当を作っているときは、絶対に中身を見ないようにと言っていました。開けた時にはじめてびっくりしてほしいからだそうで、母親になった今は、私もその気持ちがすごくわかるようになって、同じように開けた時の「わあっ」を想像して作っています。だけど、自分が作るもっと前からいろいろな思いがつながってぎゅっとつまっていることに気付かされました。
弁当をあけるときのわくわく、こめられた愛情や思い、手間ひまが鈴木さんのあたたかい絵で強く感じさせられます。読み終えた時、大きな声でごちそうさまといいたくなる1冊です。