ベッキーの家族みんなが、日々の生活の中でクリスマスに向けて必要なことを丁寧に一つ一つ準備している様子が、とても誠実に描かれています。そこには、人と人のかかわりがいくつも見られて、手間暇かけながら準備する中に、家族の絆がより深まっていくように感じます。
日本人の私が今までイメージしていたクリスマスって・・・
こんな素朴で、心が寄せ合える日々を経験していくベッキーは、それこそ天使のような笑顔が輝くことでしょう。私も商業主義に踊らされるようなクリスマスからは、卒業したいと感じます。
ベッキーのクリスマスは、日本でいえば、お正月に向けての雰囲気と似ているのかもしれません。
心がしっとりと、そして和やかな気分になれた、満足のいく一冊でした。