エリック・カールの鮮やかなコラージュ作品。
小さいタネが飛び立って、苦労の末大輪の花を咲かせるおはなし。
植物の世界はもちろんのこと、動物の世界だって、生き残るのは大変なこと。
そんなことをしっかりと伝えてくれますね。
ラストでまたタネの旅が始まりますが、こうやって、命が連続していくことが
すんなり理解できるような気がします。
特に擬人化はされていないのですが、小さいタネの必死な様子や
花を咲かせて誇らしげな表情まで感じられるから不思議です。
人生はどんなに頑張っても、どんな状況が待ち受けているかわかりません。
だからこそ、祈りを込めて、子ども達が小さいタネのようになりますように・・・。