『HOW TO MAKE A BIRD』が原題。
その不思議なニュアンスの題名に惹かれました。
鳥をつくるって一体どういうこと?
中表紙には、設計図のようなものがあります。
ますます謎が深まります。
不思議な内装の部屋に佇む少女が主人公。
さあ、彼女の独白に身をゆだね、出来上がっていく鳥の姿を見届けましょう。
骨や羽を集める?
そうよね、でも、心臓は?
独白でも語られる、足りないもの。
ここからがお見事。
命が吹き込まれる瞬間は、物作りにも似ていますね。
飛び立つ鳥の姿と、彼女に残された余韻。
奥深い感性を揺す振られます。