川をはさんで正直だけど貧乏暮らしの東のおじいさんと、大金持ちだけど欲ばりで意地悪な西のおじいさんが住んでいました。
昔話特有な対比ではありますが、おじいさんの人相が対比的で面白いのです。
西のおじいさんは何をしても、人相が悪い。
貧乏なおじいさんが授かったかっぱの一文銭。
そのおかげで東のおじいさんは裕福になりますが、それに相反するように西のおじいさんはだんだん貧乏になっていきます。
なにやら経済のしくみのような話です。
正直者と欲ばり爺さん。
こんな大人になりとうない、と思ってほしい。
さて、正直者で愚直な(?)東のおじいさんが、かっぱの一文銭を西のおじいさんに課したのですが、経済均衡が再び逆転。
しかも、われ関せずとばかり無視をする西のおじいさん。
東のおばあさんが飼い猫にかっぱの一文銭を取り返して来てほしいと頼むところから、ねこの大活躍が始まります。
イヌ、ネズミ、トビ、ウ、アユ。
ねこはいろいろな動物の力を借りて綱渡りのような活躍です。
このスピード感と緊張感は結構子どもウケ保証。
子どものお話ですが、大人としてもいろいろと考えさせられました。