暗い色使いにもかかわらず、あたたかい雰囲気のする表紙に惹かれて、図書館で借りてきました。
このイラストを描いたのは出久根育さん。ブラティスラヴァ世界絵本原画展にてグランプリを受賞したことがある方だそうです。
継娘マルシュカがいじわるな母娘に無理難題を押し付けられるというスラブ民話。
ある寒い冬の日、マルシュカは森でスミレを摘んでくるようにといいつけられます。山の頂上にはたき火を囲んで座る、12人の男たち。男たちの力を借り、マルシュカはスミレを摘んで家に帰りますが…。
シンプルなお話ですが、その中に道徳的な教えや自然の厳しさが描かれています。分かりやすい内容なので、読み聞かせにもピッタリだと思います。