日本全国に生えている「きいちご」を、どうぶつ達がそれぞれの友達へ手紙に書いて紹介するというちょっと趣の変わった絵本です。
やぎの「めえこ」さんは、うさぎの「うさよ」さんに「くさいちご」のことを、ひつじの「まきこ」さんはかけすの「かけごろう」さんへ「にがいちご(かんでもにがくないよ、ジャムにするとおいしいよ)」のことを、という具合に17種類の木イチゴの話が書かれています。
ページいっぱいに書かれた木イチゴの絵は、図鑑にひけをとらないくらい正確で美しいです。お手紙の中には、かわいい絵もはさまれていて、ただ眺めているだけでも十分楽しいですよ。
お手紙を出すどうぶつ達も結構個性的で、ちょっと方言入っているものもいたりして、読み聞かせするにはうってつけかも。一人に読むより、頭つき合わせて何人かに読んであげるのがおすすめかな。読み終わるとみんな「キイチゴ博士」です!