マナーの本ですが、単に行儀を教えるものではなく、
「おぼえておいてほしいのは、それらは ぜんぶ やさしいこころが もたらしてくれる ということ。」・・・本当にそのとおりだな、と思いました。周りの人たちのことを常に考えられる、それが基本中の基本ですよね。
 つい履き違えてしまいがちなのは、周りの目を気にして、「そんなことしたら、おじさんに怒られるよ」なんて言い方を子どもにしてしまうこと。
 この本では、目上の人には敬意を払い、動物にも同じように相手の立場を尊重しながら、やさしく接してあげることを、わかりやすく、自然なかたちで教えてくれています。
 「ありがとうっていうことは かんたんで たいせつで すてきなこと。でも、それを てがみに かければ もっとすてき。」
何かプレゼントされたとき(たとえ、それが道端で拾った小石でも)、何かうれしいことがあったとき、すぐに「ありがとう」の気持ちを込めて手紙を書く娘には、いつも感心しています。こんな手紙をもらったら、きっと誰でもうれしいだろうな、と思いながら。
 私は何かと理由をつけては、大事な「ありがとう」の一言も後回しにしてばかり。気持ちをすぐに伝えることも大切ですね。