大人向けと聞いて気になっていた絵本。
人生を考えるきっかけになりました。
幼少期におじいさんに言われた
「世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいのだよ」
一見すごく重くて難しいお願い。何だか胸に手を当ててみたり…。
自分は世の中をうつくすくするために何も出来ていないけど、きっとミス・ランフィアス(=ルピナスさん)は想像もつかないことを果たしちゃうんだろうなーと思いながら読み進めました。
まず、ミス・ランフィアスは図書館で働きます。
それから南の島へ行ったり、山を登ったり、自分のための時間を過ごす。
満足したところで、小さな頃から夢だった海の近くで生活することに。
腰が悪くて自由が利き辛くなりますが、ある日をきっかけに「世の中をうつくしくするためのこと」を思いつくんですね。
そう、大好きなルピナスの種を村中にまいて、次の春には村がうつくしいルピナスでいっぱいになるのです!
この、自分ができることの範囲で約束を果たした点が胸にぐっときてしまいました。
何もできないからと知らんぷりするのではなく、できることを行動にしていこうと、ルピナスさんから教えてもらいました。
心を動かす一冊です。