世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2022.05.19
みどころ
世界で愛される絵本『どんなにきみがすきだかあててごらん』の、なんと25年ぶりの続編。
ちいさなちゃいろいノウサギ、つまりチビウサギが、おおきなちゃいろいノウサギのデカウサギから離れてひとりで遊びに出かけます。
水たまりや自分の影を“うそのぼく”だと思いながらぴょんぴょん駆けていったチビウサギは、ヒースの中に“ほんもの”を見つけます!
それはまっしろなウサギ。
白いウサギは「あたし、チップスよ」と名乗ります。
さあ、ふたりはともだちになれるのでしょうか。
出会って、一緒に遊んで、別れて……。
「あの子と、ともだちになれたのかな?」と不安になっちゃうこと、ありますよね。
チビウサギは「また、あえるかなあ」と思いながらデカウサギのもとへ帰ります。
そこで目にしたのは……。
ひとりで遊びに行ったら新しいともだちに出会い、帰れば迎えてくれるデカウサギがいる。
幼い子のよろこびと幸せをシンプルに描いた絵本です。
アニタ・ジェラームさんが描く、ウサギたちの仕草、繊細で愛情深い世界観は健在です。
文章を書いたサム・マクブラットニィさんは50冊以上の子どもの本を手がけてこられましたが、本書刊行前に逝去され、本作が遺作となったそうです。
線画のタッチやおさえた色彩、自然の描写など、イギリスの絵本の伝統的な魅力も感じられるこのシリーズ。
『どんなにきみがすきだかあててごらん』のシリーズは、はる・なつ・あき・ふゆそれぞれのおはなしやしかけ絵本など、他にも色々ありますが、どれから読んでも楽しめるので、一度手に取ってみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
この書籍を作った人
アニタ・ジェラームとのコンビで生まれたこの作品は世界各国で翻訳され、ぬいぐるみやしかけ絵本などのグッズとともに子ども達に愛されている。
この書籍を作った人
「ぼくはぼくのほんがすき」「ママ、わすれてるじゃない」「ちっちゃいかわいいちゃん」「ぼうや、おくちをあけて」(以上評論社刊)などの作品がある。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本を中心に活躍中。おもな翻訳絵本に『わすれられない おくりもの』、『どんなにきみがすきだかあててごらん』、『パパとママのたからもの』、『だめよ!デイビッド』(以上、評論社)などがある。
大人になってから、まったく損得勘定なく「おともだちになってくれる?」と正面から堂々と言うことなんて、なかなか無いですよね…。表紙を見て、しみじみ思いました。
うさぎはもちろん、周りの植物の描かれ方も色合いが優しくて素敵です。
ユキウサギのチップスの「おともだちになってくれる?」という問いかけに対して、チビウサギは“いいよ”と思うだけで、返事はしません。その後も、チビウサギからチップスに話しかける台詞は出てきません。でも、一緒に遊んでいる様子はとてもいきいきしていて楽しそう。だからこそ、最後の「ぼくのともだちさ」という言葉が効いてくるのだと思います。
遊ぶのは、1人より2人のほうがもっと楽しいということ。子供は友達をつくることで、家族以外の新しい世界を作っていけるということを、あらためて感じる作品でした。
(おもちとこあらさん)
「どんなにきみがすきだかあててごらん」のチビウサギがとっても可愛くて大好きですが、その続編ということで、即購入しました。
チビウサギが外の世界でお友達ができるという内容でしたが、やっぱりとても可愛い!なんとも素直な子どもらしい成長振りも見られ、こうやって少しずつ好きなものが増えていくんだなあと人間と重ねながら読みました。
25年後の続編だなんて、本当だったらチビウサギはすっかり大人になっている時間ですけど、いつまでもこの変わらない可愛らしい姿を見せてくれるのが嬉しいです。
(みわっこさん)
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