シルエットから食べものをあててね!『おせち』が大好評の作者の最新刊!
- かわいい
- ためしよみ
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
電車に乗って家族で海に来て、浜辺に出てみたら、「まってたんだ らいおんが。」ですって。
え? 浜辺にライオンが?
このライオンときたら、パラソルの下の椅子に寝そべって、サングラスをかけてグラスを手に持って。それで「このまえは どうも」ってちゃんと挨拶をするんだからおもしろい(正座して帽子とサングラスをとって挨拶するんですよ)。
海に入った「ぼく」はライオンに手を引っ張ってもらって泳いだり、背中に乗せてもらったり。しかもライオンは溺れている人まで助けちゃう! なんて力持ちで頼りになる、楽しいライオンでしょうね。そんなふうに思っていたら救急車が浜辺に到着した途端……!?
長新太さんならではの黄土色やピンクの色づかい、そして海! 海水浴の季節に読みたくなる、ファン必見の愉快な絵本。カッコよくて強そうなのに、実は、ちょっと苦手なものに弱くてあわてんぼな感じが、子どもに愛される所以なのでしょうね。ライオンのぬれてすべすべしたたてがみにくっついて、仲良くできる「ぼく」がうらやましい!
長新太さんの「らいおんシリーズ」2作目。同シリーズは他に『よわむしらいおん』『たかいたかいらいおん』『くいしんぼらいおん』があります。親子でぜひ一度手にとってみてくださいね。
この書籍を作った人
1927年東京生まれ。蒲田工業高校卒業。「おしゃべりなたまごやき」(福音館書店刊)で文芸春秋漫画賞、国際アンデルセン賞国内賞、「はるですよふくろうおばさん」(講談社刊)で講談社出版文化賞受賞。「たぬきのじどうしゃ」(偕成社刊)「みみずのオッサン」(童心社刊)などの作品がある。
かっこいいんだけど笑っちゃうライオン
題名は「あわてんぼらいおん」ですが、最初はとってもかっこいいんです。海辺でぼくを待っていたらいおん、この姿、ぜひ見てくださいな。素晴らしい!惚れ惚れしちゃう。さすが百獣の王の風格!?(と同時に笑っちゃう)
そしておかあさんに「このまえは どうも」なんて挨拶してるのよ。ちゃんとサングラスと帽子を取って、しかも正座して。いいヤツなんですね。ま、あれだけのことしてれば(『よわむしらいおん』をご覧になった方はわかるでしょう)あたりまえかしら。ふたつのシーンだけでもこの絵本を見る価値あり、です。
ぼくとの海水浴、そして人命救助。かっこいいね!浜辺にいた人々は喝采です。だけど救急車が来たら、らいおんは……
あらら、さっきの雄姿は? おかしいね。やっぱり題名のとおり「あわてんぼ」でした。
最後のページ、おまけのショットはらいおんとぼくの後姿。らいおんの後姿なんてなかなか見られませんよ。海をみつめるたたずまい、たてがみが素敵!(ぼくも「すべすべしていいきもち」って言ってるしね)だけど帽子がちょっと笑っちゃう。
夏に読んだら気分も爽快、楽しさ倍増です。
(ゆうたのーとさん)
最後はまたまた楽しいオチ
らいおんえほんシリーズの2冊目です。1冊目を読んでみて、おもしろかったのでまた読んでみました。
もう、最初から笑っちゃいます。浜辺でくつろぐライオンの姿。正座しながらおかあさんに挨拶するライオン。息子もその姿にすでに大笑い。でも、溺れた人をしっかりと助けちゃうんです。礼儀正しい、勇気溢れるライオンの姿!!エライね!!
……と、息子と話した後、次のページを見てまた大笑い。
ああ、勘違い。最後はまたまた楽しいオチでライオンは去っていきました(笑)。
シリーズ1冊目と話が上手に繋がっていて、とても楽しめました。
2冊目を読む前に、1冊目を読んでおくことをオススメします。
そうすれば、絵本のおもしろさが倍増しますよ。
(どんぐりぼうやさん)
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、2000万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。