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きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  スイートでキュートなパワフルおばあちゃん's 『バナナンばあば』 林 木林さんインタビュー

絵本の可能性、子どもたちの反応にいつもドキドキしています。

─── 林さんの書かれる作品には、物語性を重視したものから、言葉遊びが面白いものまで幅広くありますよね。『バナナンばあば』はそういった物語重視の作品よりも、ユーモアタイプの作品かなって思っていたんです。でも、シミやおばあちゃんのお話を伺って、林さんがどの作品にも共通して込めている思いを感じました。

そうですね。詩を感じられるような文章、リズム、メッセージを伝えられたら良いなと思っていつも文章を書いています。詩には叙情性があって、大切なことを伝える力がありますから。

─── 詩人として活躍されている林さんからみて、絵本を作る面白さをどんな所に感じますか?

絵本の面白さは、作れば作るほど広がっていく感じですね。まだまだこんなことができるんじゃないか、あんなこともできそう。絵本を媒体としてより一層の広がりを感じることができます。
最近、『なつやさいのなつやすみ』(柿田ゆかり/絵、ひかりのくに)を知り合いの保育士さんが子どもたちに読んでくださったんです。そうしたら、野菜嫌いの子が野菜を食べてくれたって感動の連絡をいただいて、「え、絵本ってそんな力があるんだ」って改めてビックリしました。作っていたときはそんな意識は全然無くて、「ダジャレがいっぱいかける、嬉しいな!」という感じしかなかったものですから(笑)。

─── 絵本がどのように子どもに伝わっていくのかは、実際にその場を見てみないと分からないですよね。『バナナンばあば』にもいろんな感想が寄せられそうですね。

表紙に今までにないインパクトがありますからね。「あ、バナナ」と思って近づいたら「おばあちゃんだ!」って(笑)。ビックリするんじゃないかな。その後どういう反応なんだろうというのは想像が付かないですね。子どもたちがどういう反応をしてくれているのかどきどきします。

─── 最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

『バナナンばあば』を読んで、ばあばって面白いんだ、可愛いんだ、意地悪なところもあるけれどほんとうは優しいんだ、年をとることって素敵そうだなあって、そう感じてもらえるといいなと思います。
そして身近にいる「ばあば」を好きになってもらえたらうれしいですね。バナナって、子どものときは緑色なんだね、シミが出たら甘くなった合図だねとか、バナナに親しみながら、ほのぼの楽しんでください。
シュガースポットが出たバナナを見たときに「バナナンばあば」だ!って言ってもらえたら…感無量ですね!
よろしくお願いします。

─── ありがとうございました。

【おまけ1】

林木林さんが『バナナンばあば』にサインをしてくださいました!

西村敏雄さんとの豪華なWサイン本!
みんな、絵本ナビShopで買ってくれれバナ〜。

【おまけ2】

『バナナンばあば』を出版した佼成出版社のスタッフさんが、「バナナンばあば」のぬいぐるみを作ってくださいました。

こ、これはすごい完成度!
素晴らしいです。

絵本と同様に「ピシーン!」と離してみる(笑)。

(編集協力:木村 春子)

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林 木林(はやしきりん)

  • 山口県生まれ。詩を中心に、絵本や言葉遊び作品の創作などを手がける。
  • 「暮しの中に詩を」をコンセプトに、自作詩のテレビ・ラジオ・ライブ・CMでの朗読など、幅広く活動。第4回詩のボクシング全国大会優勝、第15回詩と思想新人賞受賞。
  • 詩集に『植星鉢(ぷらねたぷらんた)』(土曜美術社)、絵本に『ゆうひのおうち』『ありさんとぞうさんのおさんぽ』『みずたまちゃん』(鈴木出版)、『どうぶつぴったんことば』(くもん出版)などがある。
  • 自作の写真に詩を添えたブログ「フォトノハ」を公開中。

作品紹介

バナナンばあば
作:林 木林
絵:西村 敏雄
出版社:佼成出版社


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