ありのままを受けとめる気高さ
作: 宮沢 賢治 / 絵: 田中 清代
「ベゴ」という名前は、稜のある石どもがつけた名前だ。石どもは、退屈な日には、みんなでベゴ石を、からかって遊んでいた。石どもばかりではない。くうんくうんと飛んできた蚊までもが、「どうも、この野原には、むだなものが沢山あっていかんな。たとえば、このベゴ石のようなものだ。ベゴ石のごときは、何のやくにもたたない。」 と馬鹿にするのだ。ところが、ある日のこと…… “内に光るもの”をもつものは、いずれその光を発揮する……。やわらかく、芯のある銅版画で田中清代さんが絵本化。
2コメント
高学年に読みます。「たくさんの同じものの中に一つだけ違うものが混ざれば、何が起きると思う?」
「いじめ…」「差別?」火山弾という石たちのお話ですが、子どもたちはなぜかしーんとして。心を乱さず穏やかにやり過ごす気のいい火山弾の最後にほっとすると同時に背筋が伸びます。
あられおかきさん
火山弾が主役の話って、とてもユニークですね。顔まで描かれたあんまりにも気のいい火山弾さんだったので、 いつの間にか感情移入していました〜 #宮沢賢治
まりももよさん