愚かな者達の競争の結果は?
作: 宮沢 賢治 / 絵: 大島 妙子
赤い手長の蜘蛛と、銀いろのなめくじと、顔を洗ったことのない狸が、洞熊学校で習ったことは?
そのあげくに、三人がたどった道は?
競争とだまし合いに明け暮れるおろかな者たちのそばで、碧い眼の蜂たちは、せっせと実直に蜜を集めていた・・・。
三人が、それぞれのやり方で、それなりに必至で、各々みんな一番になろうと一生けん命競争した様子を、大島妙子がいきいきと、ユーモラスに、水彩画で描いた作品。
4コメント
あたたかく愉快な絵なのに、ストーリーは衝撃!!ああ、でもこういうのってありそう。大人が読むとこれまた印象深い一冊です。
#宮沢賢治
マメミックスさん
読んでみて、こんなに驚いた絵本はなかなかないです。なんだかひどいけど、でも可笑しい。そういう話って、意外と子どもたちはすんなり理解して楽しむんじゃないかと思います。
#宮沢賢治
ころころんちゃんさん
賢治の作品に、こんなに残酷なお話があったとは・・・。グリム童話などと同様、怖いお話でもそこには教訓がありました。他人をだまし、押しのけて、自分だけが生き延びるという話は、確かに世間でもありえることです。
#宮沢賢治
みいのさん
#宮沢賢治
こんなゾッとした宮沢作品は初めてでした。三人がグロテスクになんとも怖くて・・・。この絵本では大島さんの絵がそのあまりにもおぞましい感じをいい具合に薄めて、子どもにも手渡せる作品になってると思いました。
エピキュリアンさん