絵本作家ワンダ・ガアグによる『グリムのむかしばなしT』『グリムのむかしばなしU』が刊行された際に行われた、松岡享子さんによる講演を一冊にまとめました。ワンダ・ガアグのグリムの魅力をたっぷりと味わえる手引きとなる小冊子です。『グリムのむかしばなし』とともにぜひお愉しみください。
ワンダ・ガアグの「グリムのむかしばなし」の2巻を読んで、今まで読んだグリム童話と一味違う原因が分かる本でした。
原文の比較ではないので、邦訳によって違いも出てくるのでしょうが、ワンダ・ガアグのアレンジは、子どもの心を引き付けることに苦心したことがよくわかりました。
グリムの残酷さの生々しさを、安心できる表現に置き換えたこと、ユーモアを大事にしたこと、簡潔に伝えることで受け容れやすくしたこと等、同じ物語でも伝え方で印象が変わるというマジックが、解説されていました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|