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おもての戸のふし穴から店の中をのぞいているのは、もぐらどろぼう。敷居の下にほった穴から手を入れて、戸のかぎを外すという悪い人。ところが、どろぼうが手をいれたところ、店の主人にみつかってしまい、手をしばられてしまいました。さあ、どうする? 落語「おごろもち盗人」をもとにした絵本です。落語の中のどろぼうは、悪いことをしているのに、どこかトンマで憎めません。落語のおおらかな世界を思いきり笑って楽しもう!
文我さんの作品は、たいてい実際高座でやられている落語が多いと思いますが、この作品には「落語」という文字が書かれてので、まだ高座ではおやりになっていないのでしょうか。
落語らしい噺の展開がとても面白かったです。
間抜けな泥棒のはなしのテンポを素直に楽しめる作品でした。
「ご主人、その通り!」
「おくさん。その通り!」
のやり取りのところがほんとに面白いです。
子どもたちが真似しそうですね。
ささめやゆきさんの絵柄が作品にとても合っていました。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子21歳)
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