ジャンは、勉強もきらいだし、お行儀も悪く、習い事をしてもなかなかじょうずになりません。 先生や親が期待する「いい子」ではなかった少年が一人前になるまでを措いた、 アカデミー・フランセーズ賞受賞の絵物語。
最近出版された市川里美さん(絵本作家)の絵本を何点か続けて読む機会があり、他にどんな作品を描いていられるのか、気になって、図書館で探してきました。
実は、すごく若い作家さんだと思っていたのですが、この作品は1986年に出版されています。
結構昔から活動されている方だったんですね〜。
この絵本は原作は海外の方で、絵だけを市川さんが描かれていますが、市川さんの画風が、あまりに西洋風なので、これはただの翻訳本ではないかと錯覚してしまいそうです。
お話はダメダメだったじゃんという子どもが、大人になって、当時ありえなかったような素晴らしい車を設計したことで、一躍有名になった。というもので、このジャン少年のくだりは実話だそうです。
絵本にしては少々長めで、今風の感じではありませんが、自動車が好きな子や、親や周りの大人たちに「ダメ、ダメ」といわれているお子さんには、親近感のわく、興味深い作品だと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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