あちこちに流氷がただよう冬の港。 二人の男の子ウーヴェとヨッヘン、幼い女の子カトリンは、船長の子犬ボーツマンを連れ出して、 アシのしげった氷の原っぱを走りまわります。とつぜん、足もとの氷が割れ、ボーツマンをのせた氷が流れていってしまいます! 二色刷りの版画が愛らしい、1959年初版のドイツの物語。
タグボートで飼われている犬のボーツマンと子どもたちの冒険のお話。
冬の港でタグボートから陸に上げてもらったボーツマン。
3人の子どもたちとボーツマンは冒険に出かけましたが、出かけた先は流氷の押し寄せる海辺の氷原。
陸地から離れてしまった流氷の上から、助かったらボーツマンを置いて帰ってしまったヨッヘン。
流氷に取り残されたボーツマンを助けるために、飼い主のタグボートへの使いを頼まれたのに、途中で雪だるま作りに気を奪われてしまった最年少のカリン。
残された一番年上のウーヴェは、ボーツマンを助けるためにボートで海に漕ぎ出します。
短い時間に起きた出来事ですが、とても鮮明に伝わってきます。
そして、この出来事と、子どもたちの行動から学ぶべきことが少なからず与えられている本だと思います。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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