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ボタンをクリックすると、学校の廊下にたっていた。それは、自分がゲームでつくった学校…。鳥はだが立つほど、こわい怪談10編。
2009年刊行。10人の児童文学作家による、10話の怪談。
現代を舞台に、ゲームやペットショップ、学校、家の近所など、身近な場所で起きる怖ろしい体験。生々しい。
出てくる人物が実に生き生きと描かれている。意地悪をする人や、生き物に対して優しい気持ちを持っている人。寂しい気持ちや、ほのかな恋心などが物語をより魅力的にしている。
日常生活で身近なゲームや、ペット、アクセサリーなどの小物が出てくるので、妙にリアルで読後もそれらを見ると思い出す。特にペットショップの話は、個人的に動物が大好きなので、ショックが大きかった。
無暗に怖い話ばかりではなく、心が温まる話もあり、ユーモラスな場面もあり、いろいろな物語が楽しめる。作者一人ひとりの個性やアイデアがそれぞれに味わえるお得な一冊。
興味があるところから読み始めてもいいので、気楽に読書に取り組める。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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